ジョヴァンニ・アレーヴィ
「出し抜けで悪いけれど・・・今、イタリアで幅広い年齢層の女性の間で人気抜群のピアニスト、
ジョヴァンニ・アレーヴィって知ってる?」
「名前は聞いたことがないけど、イタリア人のピニスト?」
「アスコリ・ピチェーノ生まれで、現在36歳。今、ミラノに住んでいるみたいよ。発表したばかりの彼のCD<ジョイ>が、あっという間に、もう2万枚を突破しているんですって。凄いでしょう」
「クラッシック音楽のピアニスト、それとも・・・」
「もともとショパン、バッハ、ベートーヴェンやラベルなどクラッシク音楽を弾いていたの。ここ数年、自分で作曲した作品を演奏して注目を集め、今では、自分の作品だけのプログラムでコンサートしているらしいの。本当に女性の間で人気者なのよ」
「きっと、何かあるんだろうね。彼の作品って、どんな音楽なの?」
「説明するのはちょっと難しいわ。彼のCDを買って聴いて頂戴。彼も素敵だけど、音楽も素敵よ。若い人たちの間では、21世紀のモーツァルトなどと言われているみたいなの」
知り合いのイタリア人女性からこんな電話をいただき、早速、近所のレコード店でこのCDを入手して聴いてみた。彼の音楽からは、“ジョイ”と書かれたCDのタイトルの通り、そのまま、生きる喜びが色彩豊かな音に乗って伝わってくる。
緩と急、静と動が自然に流れて行く・・・ジャズでもなく、ポップスでもなく、クラッシックでもないジョヴァンニ・アレーヴィ自身の音楽が響いてくる。
道で突然に気を失って倒れ、病院へ運ばれる救急車の窓から見た道路沿いの景色を作品にしたという
「パニック」は、本人がその時感じていた恐怖感と異なる普段と変わらぬのどかなミラノの風景が広がってくる。軽快で光り輝く新鮮なリズムで展開される
「私をどこかへ連れてって」。一人一人が一生懸命生きている下町の生活光景を作品にしたという
「ダウンタウン」 。子供の頃の踊りの思い出を綴った
「水の踊り」 。初めて飛行機を操縦した時の興奮が伝わってくる
「飛行機の旅」 。長所も短所も認め合う一人一人の人間を尊重して行く大切さを書いたという作品
「フォロー・ユー」 。彼自身を自然に包んでくれる文化の秋風を書いたという
「ヨーロッパの風」 。誰もが持っている永遠への願望が音符となった
「神々の時計」 。大切な日常生活への感謝の気持ちが響く
「生活への帰還」 。ディベルティメントの
「ジャズマティック」 、クリムトの絵画「接吻」から生まれた
「口づけ」 、そして、現実に生きている喜びを歌っているような
「新ルネッサンス」の計12曲が収められた一枚のCD“ジョイ”は、イタリアの多くの女性達に新鮮で甘いロマンを届け続けている。
「日常生活を通しいろいろ苦しいことや悲しいことがあるけれど、彼の音楽には、生命を授かり生きていることへの感謝と喜びがいっぱい詰まっているのよね。優しさとか暖かさを持ったジョヴァンニ・アレーヴィのコンテンポラリーの音楽が人々に受けているのでしょうね」
と、そのイタリア人女性は付け加えてくれた。
ジョヴァンニ・アレーヴィのイタリア演奏旅行が、彼の生まれ故郷アスコリ・ピチェーノ(1月22日)からスタートして、今年前半、各地で予定されている。
アスコリ・ピチェーノでのコンサート後、モンファルコーネ(1月24日)、ジェノヴァ(1月27日)、ナポリ(1月29日)、ベネヴェント(2月5日)、テルニ(2月8日)、チェセーナ(2月10日)、ウディネ(2月15日)、ボローニャ(2月20日)、ターラント(2月26日)、ヴィチェンツァ(3月5日)、ヴェローナ(3月9日)、マントヴァ(3月16日)、ベルガモ(3月17日)、ミラノ(3月26日)、トリノ(3月27日)、ヴァレーセ(3月31日)、カターニャ(4月4日)、パレルモ(4月5日)、フィレンツェ(4月17日)、アンコーナ(4月27日)、スポレート(5月1日)で行われる。
今年後半は、北欧、アメリカ公演も予定されている。間違いなく、このコンサートを通して、更に多くの女性達の心を虜にして行くのだろう。
軍司泰則
アルバム「ジョイ」のジャケット